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今日の昼休み、
仕事場で冷やしうどんを食べていたら
アタシの横で職人さんが
彼女に作ってもらったお弁当を食べながら
その彼女と電話してたんだ。
「今日の卵焼きはちょっと甘いぞ。」
「海苔が弁当箱の裏にくっついちゃってるっつーの。」
とか言いながら。
いいなーらぶらぶー。
いいなーお弁当ー。
そして昼休みも終わりに近づき
そろそろ仕事に戻らなきゃいけないとき
彼は彼女に究極の言葉を発したんだ。
職人 「なぁ、俺のこと、愛してる?」
鼻からうどん出た。
職人 「早く言えよ。時間ないんだから。」
サチ 「愛してる。」
職人 「…なぁマイコ。」
サチ 「愛してる。」
職人 「ちょっとごめん、サチうるさい黙れ。」
サチ 「…。」
職人 「マイコ、早く言…」
サチ 「愛してる。」
仕事場で冷やしうどんを食べていたら
アタシの横で職人さんが
彼女に作ってもらったお弁当を食べながら
その彼女と電話してたんだ。
「今日の卵焼きはちょっと甘いぞ。」
「海苔が弁当箱の裏にくっついちゃってるっつーの。」
とか言いながら。
いいなーらぶらぶー。
いいなーお弁当ー。
そして昼休みも終わりに近づき
そろそろ仕事に戻らなきゃいけないとき
彼は彼女に究極の言葉を発したんだ。
職人 「なぁ、俺のこと、愛してる?」
鼻からうどん出た。
職人 「早く言えよ。時間ないんだから。」
サチ 「愛してる。」
職人 「…なぁマイコ。」
サチ 「愛してる。」
職人 「ちょっとごめん、サチうるさい黙れ。」
サチ 「…。」
職人 「マイコ、早く言…」
サチ 「愛してる。」
2008.06.25 ▲
久しぶりの友達と話してて
おー
久しぶりー
最近どうよー
みたいになってさ
あ、元気元気ー
ってとりあえず言ってさ
本題に入るじゃん。
向こうがさ
ずーっと恋愛秘話をしてるわけ。
いや参ったわー
モテモテでー
みたいな戯言言ってるわけ。
で
ふとした合間に
「サチは?」って聞かれて
とっさに「全然だよ。」って言っちゃうときってないですか。
でも、全然なわけないじゃん。
30年も生きてれば恋愛くらいしてるじゃん。
「またまた〜。なんかあるでしょ〜?」って言ってくれたら
もうちょい深く話せるじゃん。
「サチは?」
「全然だよ。」
「ほんとサチくらいだよ、ノホホンとしてんの。」
2008.02.27 ▲
絶好調 真冬の恋 スピードに乗って
急上昇 熱いハート 溶けるほーど こーいしたーい。
こーいしたーい。こーいしたーい。
ココ で大事なのは 『こ』 の発声。
アタシが必ずココで声が裏返るのは恋したい気持ちが足りないんだって。
別にココで眉間にシワ寄せなくてイイんだって。
ケイコが言ってた。
恋はしたいのに
クリスマスもすぐそこなのに
こんなに体は冷えるのに
ああ
こーいしたーい!
でも笑顔で頑張っていたら
いつか私にも王子様が現れる
それを夢見て
ああ
こーいしたーい!
↑こんな感じで歌うんだって。
ケイコが言ってた。
でもアタシには無理。
なんてったって、王子様なんているわけないじゃん。って思ってるもん。
何処を見て王子様よ。
モッコリ肩パッド?
それとも、今流行の○○王子、とかいうやつ?
なんでも王子付ければいいと思って、ポッチャリ王子ってなんですか。
言われて嬉しいかい。
川島なお美の旦那さんはハミダシ王子だっけ。
何はみ出してんの。やめてほしい。
一番腹立つのはコレ。
監禁した容疑者、監禁王子。
容疑者に王子つけちゃった系。
ありえない。
そうだ、こんな日はカラオケでも行って歌いたいね。
カラオケって、歌ってないと声って出なくなるからマメに通わないといけないね。
マメに。
あ!
豆王子!!
彼はイイ人です♪
あ!
八王子!!
その駅ならこの前、行きました。
2007.12.19 ▲
息子 「ママは横浜に行ったことある?」
サチ 「あるよ。昔はしょっちゅう行ってた。」
息子 「何しに?」
サチ 「昔の彼氏が神奈川に住んでたんだよ。」
息子 「へー。それがパパ?」
サチ 「ちがう。パパの前に付き合ってた人だよ。」
息子 「なんで別れちゃったの?」
サチ 「彼に二股かけら……」
息子 「…?」 「ふた…?なに?」
サチ 「…ふた…」
息子 「ふた…?」
サチ 「ふた…つ玉が付いてたんだよ。」
息子 「…。」
2007.12.12 ▲
自転車デートと言えば
高校のとき、家に帰りたくなかった私は
当時の彼の自転車にステップを付けて
後ろに立ち乗りしては、学校が終ってから2人で遠くに行った。
お金も無かったし何処へ行こうってわけでもなく
ただこの道を真っ直ぐ行ってみようかーって。
「どこに行く?」彼は必ず聞いた。
「どこでもいいよ。」私はいつもこう答えた。
アタシが家に帰りたくない理由も聞かず、暗くなれば上着を貸してくれて
途中でコンビニのジュースを買って一緒に半分こした。
優しい人だった。
なのに私は、彼と何も進展もないまま、ある日別れを切り出した。
理由はただひとつ。
そのとき私は彼の存在が重くて鬱陶しかった。
「なんで?」「オレなにかした?」「なんか言って。」
体育館の裏で彼は私を何度も何度も覗き込んだ。
胸がチクリとしたけど、そんな彼がまた重く感じた。
「好きになれなかったよ。私の中では友達だった。」
彼のキョトンとした丸い目を今でも覚えてる。
そのままクラスも離れ、私と彼は一言も会話することは無かった。
何年かして、アタシにもいろいろ事が起こり
仲間に絶望して家族に迷惑をかけ一人になって行き場が無くなった。
私は無性に彼に会いたくなった。
過去の手帳から彼の連絡先を探し、電話をかけた。
受話器越しの彼はとても他人行儀で、話すらろくに聞いてくれなかった。
そりゃそうだよね。
自分勝手に別れといて、寂しくなったら連絡するなんて。
一体どんな女だよ。
彼には新しい彼女ができてた。
当然って言えば当然のこと。
彼はとても優しくて人気があったから。
なのに私は心の何処かで
きっと彼なら今でも会いに来てくれるんじゃないかって自惚れてたんだと思う。
心の何処かで彼なら優しくしてくれるんじゃないかって救いを求めたんだと思う。
自分がしてきた自分勝手な行動も、傷付けた彼の気持ちも考えずに。
それから何年か後、
家を出て仕事を始めた私の所に、その彼の妹が来た。
「お兄ちゃん結婚するんですよ。」
「そうなんだ。」
「こないだお兄ちゃんの部屋を片付けてたらコレ…。」
彼女の手には紙切れが3つ。
その紙切れは教科書を破ったもので、私が彼に宛てて書いた文字だった。
“寝ぐせヒドイよ”
“テスト何点だった?”
“G-SHOCK返して”
授業中に私が彼に渡した手紙。
「キモイですよね。こんな手紙まだ持ってたんですよ?」
「こんなんだからサチさんにも振られちゃったんですよね!」
「でも大丈夫。結婚することになってやっと捨ててましたから。」
「あー私だったら絶対お兄ちゃんみたいな人とは結婚したくないなぁ!」
「サチさんは別れて正解ですよ。」
彼の妹はお兄ちゃんの事をそんな風に言ったけど
彼女の言い方はお兄ちゃんをとても慕っている言い方だった。
こんなに一途だったお兄ちゃんをサチさんは振ったんですね。と聞こえた。
学校で「今日は親戚来るから家に帰りたくないな。」って言うと
何も言わずに自転車に乗せてくれた彼。
親と先生に怒られた時も「オレが誘いました。」と言った彼。
一度だけ自転車で背中に顔を押し付けて泣いた日。
コンビニの外で店員にパンを貰って食べた夜。
口についたチーズを取ってくれた手。
眠いと二重になる瞼。
シャンプーの匂いのする髪の毛。
鉄拳で勝負したゲーセン。
安全ピンであけたピアス。
なんでこんなに思い出すんだろってくらい
何を今更ってくらい
昨日のことのように思い出されて
その紙切れを持ったまま涙が止まらなかった。
彼の結婚式の日、私は呼ばれた2次会にも行かず
気持ちばかりの結婚祝いを包んで贈った。
非常識を承知で住所も連絡先も添えなかった。
なのに1週間後、彼から電話がきた。 多分妹から聞いたんだと思う。
「お祝いありがとうね。」
「ああ、うん。」
「俺も自分の家族大事にするからさ。サチも子供大事にな。」
「うん。」
「…サチ。」
「なに?」
「あんときさ…サチを守れなくてごめん。」
彼は最後まで優しくて重たくて鬱陶しかった。
あんときっていつ。
聞くのも面倒なほど鬱陶しい。
「お幸せに。」 と言って電話を切った。
それが最後。
自転車デートの彼。
キスもなく抱き合うこともなかった彼。
向き合うこともなかった。
彼の顔はもう忘れた。
あまり見たことがなかったから。
アタシが覚えてるのは自転車をこぐ広い背中と
「どこ行く?」と聞いてくれた低い声くらい。
2007.10.28 ▲
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